以前は歯の型取りといえば、粘土のような材料をお口に入れて固まるまで待つ方法が当たり前でした。
しかし今では、その常識が大きく変わりつつあります。
当院では約9割の症例で口腔内スキャナーを使用し、従来の型取りは約1割ほどになりました。
患者さんにとってのメリット
口腔内スキャナーは、小型カメラで歯を撮影するだけで精密な3Dデータを作成できます。
患者さんにとっては、型取り材による不快感や嘔吐反射が少なく、短時間で快適に終えられることが大きなメリットです。
医院と環境へのメリット
また、医院側も石膏模型を作る工程や材料費を削減でき、環境負荷の軽減にもつながります。
技工所との連携もデジタルに
さらに、完成したデータはインターネットを通じて技工所へすぐに送信できます。模型を梱包して配送する必要がなく、データの劣化もありません。技工士さんも拡大・回転しながら細部まで確認できるため、より精度の高い補綴物の製作につながります。
もちろん、症例によっては今でも従来の型取りが適しているケースはあります。しかし、デジタル技術の進歩によって、歯科医療は「より快適に、より正確に、より効率的に」進化しています。
型取りという一つの工程も、患者さんの負担を減らし、治療の質を高めるために大きく変わり始めています。