雨が降っている日、外に出るとき。
「今日は雨だから、傘を持って行こう」
ほとんどの人がそう考えると思います。
雨が降っているときは、傘の必要性を強く感じるからです。
ところが、雨が止んでしまうとどうでしょう。
傘を持っていたことを忘れてしまう。そして、どこかに置き忘れてしまう。
実は僕自身、傘を何本もどこかに置き忘れています(笑)。
でも、もし雨が一日中降り続いていたら、傘を忘れることはありません。
なぜでしょうか。
「傘が必要だ」と感じ続けているからです。
これは、歯科の「予防」にも非常によく似ていると思います。
痛みがあるときは、歯の大切さを実感する
- 歯が痛い
- 歯ぐきから血が出る
- 歯が欠けた
- 食事ができない
そんなとき、多くの方が「歯医者に行かなければ」と思います。
つまり、症状があるときは、歯の必要性を強く感じています。
しかし、治療が終わって痛みがなくなると、
「もう大丈夫」
「しばらく歯医者に行かなくてもいいかな」
となってしまうことがあります。
そして、予防という「傘」をどこかに置き忘れてしまう。
これは、決してその人の意識が低いからだけではありません。必要性を感じる機会が少なくなっているからです。
「予防してください」だけでは続かない
僕は、予防歯科において大切なのは、「患者さんに頑張ってもらうこと」だけではないと思っています。
もちろん、毎日の歯磨きや食生活など、患者さん自身の取り組みは非常に重要です。
しかし、それだけでは長続きしません。人は、必要性を感じなくなると、どうしても行動が途切れてしまいます。
だからこそ歯科医院側が、次のことを分かりやすく伝え続ける。
- なぜ今、予防が必要なのか
- 今の状態はどうなのか
- このままだと将来どうなる可能性があるのか
そして、患者さん自身が「自分の歯を守ることは大切だ」と実感できる環境をつくる。
これが予防歯科には必要だと考えています。
必要性を感じられる環境をつくる
雨が降っているから傘を持つ。
それと同じように、「歯を守る必要がある」と感じるから、予防に取り組む。
だからこそ、予防歯科では単に「定期検診に来てください」と伝えるだけではなく、患者さんが自分の口腔内の状態を理解し、将来のリスクを知り、健康な状態を維持する意味を感じられることが重要です。
予防を「我慢して続けるもの」にしない。
予防の必要性を自然に感じられる環境をつくる。
それが、僕が考える予防歯科です。
雨が止んでも、傘を忘れない人になる。
そのためには、「傘を持ってください」と言い続けるのではなく、「なぜ傘が必要なのか」を感じられる環境をつくること。
歯科医院も同じだと思っています。
「痛くなったら歯医者へ」ではなく、
「健康でいるために歯医者へ」
そんな文化をつくっていきたい。
宇宙歯科は、患者さんが予防の「傘」を置き忘れないような歯科医院でありたいと思っています。
ブログ一覧に戻る